世田谷区
(東京)「岡本わきみず緑地」
『岡本わきみず緑地』は、敷地面積約1,000㎡、敷地半分を占める高低差約15mの国分寺崖線由来の約300ℓ/分の湧水を活かした緑地の環境整備です。現地説明会を通じて収集した周辺住民の意見を活かし、地域の共有資源となる「わきみず」環境の保全と創出を行いました。
既存の湧水を活用した心地よい空間の創出
敷地は、比較的交通量の多い生活道路に面した住宅地の一画にありますが、整備前は近隣に居住している方でも湧水の存在を感じることのない空き地となっていました。環境整備では、湧水の特徴を伝える環境学習の場として、湧水池、止水池、流れ、湿性地等の多様な湧水環境にあわせて観察デッキ、園路デッキ、眺望デッキを配置し、水音や鳥の声を聴きながらゆったりと過ごせる心地よい居場所を創出しました。
水脈の保全と自然植生の再現
既存コンクリート池躯体の活用、杭基礎によるデッキ設置、じゃかごによる土留め、大型重機を使用しない施工計画立案等により湧水水脈の保全を徹底するとともに、約15,000粒の地域性種子による植生再現も行っています。
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